まばたき連動モーフ作成キットの使い方

↑の動画を見て、まばたき連動モーフを使ってみたいと思ったけど、なんだか難しそう、と悩んでいる方のためのお手軽キットです。
慣れている人なら、ぶっちゃけこのキットを使うより自分でやった方が早いですが、まぁ、教材にでもなればいいかなと思っています。

※CSV形式とTXT形式の両方を同梱しています。
TXT形式は、CSV形式を扱えないとき使ってください。
ここの説明では特に断りがないかぎり、CSV形式を使っています。


ZIPファイルを解凍します。解凍先は、できればモデルがあるのと同じ場所をお勧めします。
次に、PMDEかPMXEでモデルを開きます。
ここでは、なち秋良式イタリア=ヴェネチアーノモデルを説明に使っています。

※PMDEでPMD形式モデルを開くときの注意
PMDEでPMD形式モデルを開くとPMD編集モードになります。
グループモーフはPMD形式では編集できないので、PMD編集ウィンドウ(モデルが表示されていない方)のメニューから、情報→PMX編集へ切り替えを選んで、Pmx編集モードにしてください。

モーフタブを開いて、以下のモーフがあるかどうかを確認してください。
・まばたき
どのモデルにもほぼ確実にあると思います。
もし、「またたき」「瞬き」などの表記揺れになっていたら、後々の汎用性(表情が入っているダンスモーションなど)も考えて、一般によく使われている「まばたき」にリネームしてください。
・下(※まゆモーフ)
これも、どのモデルにもほぼ確実にあるはずです。
ですが、モデルによっては「眉下」などになっていたり、別のパーツを動かすモーフになっていたりします。
「眉下」などになっていたら「下」にリネームしてください(理由はまばたきのときと同じです)。
別のパーツを動かすモーフだった場合は、そのモーフは別名にリネームして、眉を下に動かすモーフを「下」にしてください。
・瞳小
最近のモデルには大体入っている印象ですが、100%というわけではありません。
また、「目小さく」などの別名になっていることもあるようです。
その場合、これも一般的な名称の「瞳小」にリネームしてください。
・目光↓
瞳のハイライトを下に動かすモーフですが、モデルによって、実装されているかいないかが大きく分かれます。
(動画と同じように、目光ボーンを作って、ボーンモーフで作ってみるのもオススメです)
また、実装されていたとしても、「瞳光↓」などの別名になっていることもあるようです。
(実際、この説明に使っているイタリアモデルは「瞳光↓」という名称でした)
このモーフは無理にリネームする必要はありません。
後述の通り、キットの方を書き換えてください。

ここで確認したモーフの有無や名称によって、使うファイルが変わります。
挙動が変わってくる可能性もあるので、ちゃんとあてはまるファイルを選んでください。
A:すべてある場合
 →「まばたき連動」を使ってください。
B:「目光↓」はないが、「瞳光↓」などの類似モーフがある場合
 →「まばたき連動」のファイルを開き、「目光↓」の部分を「瞳光↓」などに適宜書き換えてください。
  書き換えずに使うことは極力避けてください。思わぬエラーの原因になることがあります。
C:「目光↓」がなく、「瞳光↓」などの類似モーフもない場合
 →「まばたき連動_目光なし」を使ってください。
D:「目光↓」がなく、「瞳光↓」などの類似モーフもなく、「瞳小」もない場合
 →「まばたき連動_目光と瞳小なし」を使ってください。


ここでは、イタリアモデルに合わせて、「目光↓」を「瞳光↓」に書き換えています。
余談ですが、CSV形式はエクセルではなくメモ帳で開くことをお勧めします。
(ファイルを右クリック→プログラムから開く→メモ帳の順で選ぶか、新規メモ帳にドラックアンドドロップ(以下、「D&D」と略します)すると開けます)

準備ができたら、さっそくキットをモデルに読みこみましょう。
やり方はすごく簡単。モーフ一覧のところに、CSVファイルをD&Dするだけです。
これだけで、モーフ一覧の最後尾に「まばたき連動」というモーフができています。

※事情によりCSVファイルではなくTXTファイルを使う場合
TXTファイルはD&Dしても読みこんでくれません。

モーフ一覧の場所で右クリック→「CSVファイルから追加/更新」を選択。
ファイルの場所を聞かれます。
ファイル選択がCSV形式に限定されているので、「すべてのファイル(*.*)」を選び、TXT形式も選択できるようにしてください。
TXTファイルを選び、「開く」を選ぶとモーフが作られるはずです。


モーフが作成されたら、TransformViewで動作確認をしてください。
モデルによってモーフの変化量が違うので、眉が下がりすぎだったり、瞳が小さくなり過ぎたりすることがあると思います。
その場合は、動画でやったのと同じように、モーフの影響度をお好みで変えてみてください。
また、眉が埋まりやすいモデルなら眉を前に動かすモーフも加えてみたり、「真面目」などのまゆモーフを加えてみたり、色々やってみてください。

お好みのまばたき連動モーフができたら、モーフを表示枠に登録して、モデルを別名保存してください。
おつかれさまでした!

チラ裏というかメモというか。
長々と導入説明をしてきましたが、個人的には、このモーフは補助的に使うのがいいと思います。
なぜかというと、まぶたと眉が強制的に一緒に動くので、他の表情モーフと組み合わせると破綻しやすくなるからです。やってみればわかると思います。
サブキャラやモブキャラなど、そこまで細かく表情をつけなくてもいいキャラや、ランダムまばたき登録で数十回、数百回のまばたきをさせていて、一回のまばたきごとに眉モーションをつけるのが大きな手間になってしまうときなどにお使いください。

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